先輩とのキスの話し
火に焼けた先輩は、私を見るなり軽く頭を下げた。
鈴木先輩は家が厳しくて、私と付き合ってるのがバレて
テストの点数80点以下とったら別れろって言われてるらしい。
まあ大丈夫とは言っていたけど、
先輩は携帯も持ってないし、夜はランニング行って来るっていう理由がないと出られない。
そんな厳しいお家の先輩が、私のために時間をとってくれたのにも
ただ会いたかった
とか、そんなことじゃない。
「来週の祭りのことなんだけど」
ほら、ね
私は鈴木先輩の隣のブランコに座った。
「それって先輩達が決めてくれるって話しじゃなかったんですか?」
しかも二人きりじゃなくて、他も来るらしいし。
初めて一緒にお出かけなのに、それってデートじゃない。