先輩とのキスの話し
「時間作ってくれたのにごめんなさい先輩」
私はブランコから立ち上がり、先輩に一歩近付いた。
あ、限界。好きすぎる。
塾なんてどうでもいいんだよ
先輩と一緒にいたいんだよ
「また、連絡します。先輩も何かあったら、お願いします」
私は一度だけ先輩の目を見て、それから俯いて足をひこうとした。
グイッ
「え?」
漏れたのはすっとんきょんな声。
服を引っ張られて、それから鈴木先輩は私の腕をひいた。
ピタリと止まったのは、
二人の顔があまりにも近かったから。
でも、鈴木先輩は、私の腕をもう一度強くひいた。