HOTEL
あたりを注意深く見回してみても、露天風呂からは繋がっていないことだけは確かだった。
どこから繋がっているのかはよくわからない。
もしかすると、手入れされた木々があるのはその細道を隠す為の役割、例えば、従業員が作業の為に通るの際にお風呂にいるこちら側から見えないように配慮しているとか、そういった類なのだろうと納得させた。
が。
そうやって頭で考えてるのとは裏腹に、はっきりとしないどこか不自然な印象が拭いきれない。
どこがと言われればはっきり答えられないのだ。
だから、何か無性にその細道の先が知りたくなった。
「あっ、はんな!どこ行くの!」
「ちょっと気になって、すぐ戻って来るから」
すっ裸で庭を歩き、囲われている木々に近づいて見るが、なかなか見えない。そりゃ、裸だし、隙間を探して覗く他はないからだ。
取り合えず、どこから繋がっているのだけは確認してみようと頑張ってみたがやっぱり無理だ。
そっちに夢中になりすぎて気付いてなかったが、足元やら、木の所やらに虫達が蠢いてる事にようやく気付いた。
この日、ホテル内外で言葉にならぬ叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。
どこから繋がっているのかはよくわからない。
もしかすると、手入れされた木々があるのはその細道を隠す為の役割、例えば、従業員が作業の為に通るの際にお風呂にいるこちら側から見えないように配慮しているとか、そういった類なのだろうと納得させた。
が。
そうやって頭で考えてるのとは裏腹に、はっきりとしないどこか不自然な印象が拭いきれない。
どこがと言われればはっきり答えられないのだ。
だから、何か無性にその細道の先が知りたくなった。
「あっ、はんな!どこ行くの!」
「ちょっと気になって、すぐ戻って来るから」
すっ裸で庭を歩き、囲われている木々に近づいて見るが、なかなか見えない。そりゃ、裸だし、隙間を探して覗く他はないからだ。
取り合えず、どこから繋がっているのだけは確認してみようと頑張ってみたがやっぱり無理だ。
そっちに夢中になりすぎて気付いてなかったが、足元やら、木の所やらに虫達が蠢いてる事にようやく気付いた。
この日、ホテル内外で言葉にならぬ叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。