二十歳計画
「あれ、黒崎じゃね!?」
「嘘!?」
高校時代の友達、美香さんがカウンターの方を見た。
「あ、本当だ!!黒崎君だ!!」
(黒崎?…だ、誰?)
顔を見ようと振り返ると、
!?
あの時コンビニで睨まれた怖い人だった。
(正直、会いたくない…。顔覚えてたらどうしよ~)
多分、今の私の顔は真っ青に違いない。隣にいた裕子が大丈夫?と聞いてきた。
「ち、ちょっと気持ち悪くなっただけだよ。トイレ、行ってくる」
席から立ってチラッとカウンターを見ると美香さんがあの人に話しかけていた。
私は気づかれる前に足早にトイレに向かった。