私と彼と☆
『…………――ふぅ』
祐希が背後から近づいて、私の弱い首筋に息を
吹きかけてくる…………――
祐希は遊びのつもりでも
私、私、私は
感じちゃってる…………――
『っ…………――。』
我慢してこらえる。
『その反応、可愛い。』
今
なんて…………――?
可愛いっていった?
『この反応、毎日、楽しめるなら
メイドにしてぇ。』
『私は別に良いんだけど。』
感覚が狂ってる私は、
小声でいったつもりが
大きな声だったらしく………―。
『それ、本気?』
…………――
『え…………――?』
『俺のメイドになりたい?』
祐希ならメイドなんて
選び放題だよ。
私なんかよりもっと
可愛い子 選べるって…………――
『祐希?私はね、
祐希のメイドにすら
釣り合わないんだって。
だから祐希の幼なじみで
とっても嬉しいの。
祐希のメイドになれるような
女の子じゃないんだって。』
また、これも精一杯の言葉。
『俺は彩香がいいなら
メイドは彩香がいいのにな。』
ドキッ…………――