私と彼と☆



『…………――ふぅ』

祐希が背後から近づいて、私の弱い首筋に息を
吹きかけてくる…………――

祐希は遊びのつもりでも


私、私、私は



感じちゃってる…………――


『っ…………――。』

我慢してこらえる。


『その反応、可愛い。』


なんて…………――?

可愛いっていった?


『この反応、毎日、楽しめるなら
 メイドにしてぇ。』





『私は別に良いんだけど。』


感覚が狂ってる私は、
小声でいったつもりが
大きな声だったらしく………―。




『それ、本気?』


…………――
『え…………――?』



『俺のメイドになりたい?』

祐希ならメイドなんて
選び放題だよ。
私なんかよりもっと
可愛い子 選べるって…………――



『祐希?私はね、
 祐希のメイドにすら
 釣り合わないんだって。
 だから祐希の幼なじみで
 とっても嬉しいの。
 
 祐希のメイドになれるような
 女の子じゃないんだって。』


また、これも精一杯の言葉。


『俺は彩香がいいなら
 メイドは彩香がいいのにな。』


ドキッ…………――


< 138 / 334 >

この作品をシェア

pagetop