私と彼と☆
けど
その後、、、、、



皆がいなくなってから
泣いてた。。。。









『ママぁ。ママぁ。グスッ。』


…………――
こんなに泣いてるのに
なんで母親はこないんだろう。


幼稚だった俺はそぅ
考えた。




俺はあまりにも
悲しくなってその女の子に
声をかけたんだ。


『どうしたの?』

女の子の身体がビクッッッと
揺れ震えている。


今だったら俺は
こんなバカな質問をしないだろう

『ママは???』



女の子の答えは
今考えるとスゴすぎた。


『ママはね、私をおいてったの。
 けどね、ママはね、
 自分の夢を叶えれたんだよっ!
 凄いでしょ!?
 けどね、私はママに
 行ってもらいたくなかった。
 仕事より私じゃないの………?
 私より仕事が大事………?
 そうも思ったけど
 ママは結局、私のために
 仕事を選んでくれたのよ。

 今、もし私とママが住んでたら
 長くは続かないけど、
 今、我慢することで私が
 ママと一緒にいる時間が
 多くなるなら、私は
 ママのお仕事、応援して、
 ママが無事に帰ってこれるよう
 私も元気出なきゃいけないんだ
 杏ももっと頑張んなきゃ
 いけないんだ。』


女の子 杏は
ニッコリ笑ったけど


瞳の色は
悲しみの色に染まってたのは
覚えてるんだ…………――




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