私と彼と☆
自動販売機の炭酸飲料の横に
『ゼリー』とかかれた缶を
発見し、ボタンを勢いよく押す。
『ガタンッ』
…………――今にも倒れそうな
彩香に向かって走る。
彩香の身体が揺れる。
あ 危ないっっ。
危機一髪。
ギリギリせーふだ。
あと もう少し
遅れていたらプラットホームから
転落していただろう。
最悪のシナリオにならなかった
ただ、それだけのことに
神様に感謝しながら
横で青ざめたような顔をしている
彩香の腕をひっぱり
地下鉄へとつれこんだ。