私と彼と☆

☆深い闇へ私



携帯が震える。



着信『母』
…………――。。


何か



何か




あったのだろうか――――?




恐る恐る通話ボタンを押す。




『もしもし?』

電話のむこうで喋ってる
声が…………――
声が…………――


震えている。。



『彩香?彩香?あのね………―』

それ以上 何も言わないで。

邪魔しないで。


お願い

お願い


お願いだからっ。



『お父さんが…………――』



声がさらに震える。
無理、言わないで。
壊さないで
この瞬間(トキ)を!!!



『事故に…………――』

嘘だっ。

認めない。私は…………――


私は…………――



『巻き込まれたって…………―』

…………――闇深く
私は落とされた底に。。


その次の言葉ははいってこない。



きこえない…………――






いや


ききたくなかった…………――








頬を生暖かいモノが伝った。

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