私と彼と☆
…………――
『おーい?祐希?
そうときまったら明日から
メイドとしてヨロシク
お願いします、ご主人様』
『………―ヨロシク
俺のメイドさん。』
彩香が眉間にシワを寄せる。
『俺の?私、てっきり
祐希の家の…………――』
『俺の専属メイド。
今までいなかったから。』
『えー。やだ。』
彩香が口を尖らせる。
『彼女になれなかったのに
そんなんなりたくないよぉ。』
…………――
『じゃあ、なかったって事で。』
『祐希ヒド………―』
泣きそうじゃん……―。
『もぉ、いいですっ。
いいもん、違うトコ探すもん。』
頬を膨らませる。
『お前なんか
雇うとこあんのかなぁ??』
小言のつもりだったのに。
後ろで泣いている彩香がいた。
殺気を感じる。