私と彼と☆



。―数時間後―。




『えぇぇぇぇ?!』


小倉宅(大豪邸)に
悲鳴が響き渡った――。。


―祐希の部屋―



『なんで婚約破棄?!
 私、イヤ!!』

…………――ウザい。
耳がつんざく。痛い。

ハイジに低燃費叫ばれた
オンジの気持ちわかる。うん。



『だぃたぃ、好きじゃなかった』

『だったらなんで婚約したの?』

半強制だよ。
お前の押しが…………――
怖かったんだよ!!


殺されるかと思った。




『強制的に。』

半強制と言おうとしたが
言葉は強制的として
でてきていた。。。。



『ヒドい!!』

いやお前より断然
守ってやりたい女が
できたんだって…………――


『俺にはもぅ守りたい女が
 他にいるし、
 俺はきっとお前を捨てる。
 どんなにキレイに飾っても。』


スラスラと言葉がくりだしてくる



『ゴメンなんだ。
 こんな人生。』

顔色が悪くなった気がするが
関係ない。


『だけどお父さんは…………―』


『親父は了承している。
 すべて手はうってある。
 今から俺たちは赤の他人。
 さようなら。』


別に涙が流れるなんてコト
俺はなかった。


なぜって?




好きじゃなかったから。

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