時を越える愛歌

なんや…



普通に笑えるやん。






祐介「んーなんか“祐介さん”ってこしょばい!」



奈美「えぇ…じゃあー…」







奈美ちゃんは少し考えて「田中くん!」って思いついたように言った。





田中くんって…もっとこしょばいやん(笑)








祐介「じゃあ“祐介”って言って♪」




奈美「ゆう…すけ?」



祐介「そう!祐介!祐介やで」


奈美「祐介!(笑)」



祐介「何ぃ?(笑)」




奈美「あは(笑)…じゃああたしの事も“奈美”でお願いします」


祐介「分かった♪じゃあ奈美っ!」



奈美「ん?」




祐介「一緒に朝ご飯作ろうっか!」





そう言って2人でキッチンに立った。







さっき出会ったばっかやのに、この子は僕に少しでも心を開いてくれたんかなぁ?
正直、自分でもビックリした。






やって…あたし自然に笑ってるねんもん










前までは自然に笑う事以前に、作り笑いやってろくに出来へんかったのに。





祐介と居るとやっぱり心が温かい。







本当にあたしって死んでしまったんかな?って思ってしまうぐらい。

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