時を越える愛歌
もう嫌や…何であたしばっかりこんな目に合うんよ…












お母さんに「何であんたなんか家に居るん」って言われたわ。







義理のくせに。








あたしだって好きでこんな家に居るんちゃうねん。











あたしは冷たい目で義理のお母さんを睨みつけてから家から出てった。






…別にこんな家に帰って来ようなんて誰も思わんわ。








奈美「って言ってるけど何処行こ…」









カッコつけて外に出て来たけど外は真っ暗。





ちょっと肌寒いし行く所もない。








…なんで今日に限ってこない寒いねん(笑)










奈美「ーっ…寒」







隆平「君…こんな寒いのに何してんの?」










この時出会ったのが中野隆平。











あたしが唯一心を許した人。






隆平「…もしかして家出?」








笑顔微笑むの隆平くんは優しい香りがした。


その日、あたしは初対面の隆平くんの家にお邪魔させてもらった。








この頃のあたしは人見知りとかは全くなくて、













初めて会う隆平くんとやたら話した。









もちろん、自分の家の事も…











奈美「もうあんな地獄に戻りたくないー」


< 33 / 113 >

この作品をシェア

pagetop