時を越える愛歌
1人で抱え込んでてもうどうしようもない。
そう思ったあたしは隆平くんに相談してみようと決心した。
今日は日曜日。
祐介はオフで優くんと出かけて行っちゃったし。
祐介がオフって事は、隆平くんもオフやんな。
よし、相談するなら今日や…
あたしは祐介から渡されている鍵で家のドアを閉めた。
少し歩くと隆平くんの新しい家に着いた。
インターホンを押す指に力が入る。
ピンポーン…
隆平「はい」
奈美「あ、奈美です」
隆平「奈美?あ、開いてるから入ってー」
ゆっくりリビングに入って行くと、ベースを抱えている隆平くんが居た。
もしかして、ベース弾いてたん邪魔したんかな?
奈美「ベース…何かごめんなぁ」
隆平「ええよええよ!暇やったから弾いてただけやねん」
隆平くんはベースを置いて、レモンティーを持って来てくれた。
奈美「いただきます♪」
隆平「どうぞ♪で、今日はどうしたん?」