時を越える愛歌
いくら頑張っても、頑張っても頑張っても叶わへん…
奈美「やっぱりあたしは、祐介に幸せになってほしいからっ…」
この気持ちを諦めるしかないんかな?
両思いなんか望んでへん。
望んだ時点で叶うわけないから。
望んだらあかんねん。
望んでも望んでも、自分が惨めになるだけ。
こうなんのが運命やから…
運命に逆らうことなんて、出来へん。
でも、ただほんの少し、星の光ぐらいの希望があるのなら、
その希望を信じてみたい。
そんな綺麗事さえも思ってしまうねん…
奈美「…なんか、愚痴みたいになって…ごめん」
隆平「…あんな」
奈美「…うん?」
隆平「僕は奈美じゃないから、奈美の辛さを十分に分かってあげられへん」
奈美「うん…」
隆平「でもな、どんな形であっても、好きなのは好きやと思うねん」
奈美「…」
隆平「奈美が今の気持ちを伝えても、祐介は迷惑とか絶対に思わへん。だから…」
“奈美のありのままの気持ちを伝えてもええと思う”