時を越える愛歌

高校3年生になった春。

今まで耐えてきた中で一番辛い事が起こった。



誰も助けてくれなくて、ずっとずっと泣いてた…

真夜中。

誰もが寝静まった頃、あたしの部屋に義理のお父さんが入ってきて

あたしを犯そうとしてんから…
奈美「ちょ、やめてっ!!やめてお父さんっ…」


父は嫌がるあたしなんて無視して行為をし続けた。

父は無理矢理あたしの口を手で塞ぐ。


男の力に抵抗する事も出来ず、あたしはただ息を殺して泣く事しか出来なかった。


義理父「この事を誰かに言ったら…どうなるか分かってるやろな…」

奈美「っ…」

怖かった

何も出来ない無力の自分にも腹が立った。


なんであたしがこうなんのって、ずっとずっと思ってた。

夜になるとあたしの部屋に来る義理の父…

そんな人生を送るなら、死んだ方がマシや…

そう思って、あたしは自殺した。
でも、自殺しきれへんかってん。


ビルの4階から飛び降りたはずやのに、なんでか知らんけど幽霊になってここに居る。


< 7 / 113 >

この作品をシェア

pagetop