幼なじみ
真実≪yui≫
「優衣、ほんとのこと沙羅に話してやれ?」
「沙羅...あの日あたし慎に頼まれて沙羅の誕生日プレゼント選んでたの」
「「え...?」」
重なる翔と千夏の声。
「親友だから好みわかるだろ?おれ沙羅の喜ぶもんかって、告白したいんだ。そう慎に言われた」
忘れたことはない。
沙羅と慎が両想いって知って本当にうれしくて...
沙羅が喜ぶプレゼント買ってあげたいって思った。
「あたし嬉しくて...買い物についていった。沙羅ごめんね...あたし沙羅を殺した...」
≪ゆーちゃん...ごめん。あたし勘違いだった≫
「沙羅...?」
「「「優衣?」」」
≪ゆーちゃんありがとう。ゆーちゃんは悪くないの、だからもう自分を責めないで?≫
あたしは沙羅を傷つけたんだよ...
あたしが沙羅を追いつめた。
≪違う!ゆーちゃんはあたしのたった一人の親友。大好きだよ?≫
「沙羅ぁ...!!」
≪だから、笑って?来てくれてありがとう。涼と幸せにね≫
「沙羅______________っっ!」
あたしは泣き崩れた。
そのあとの記憶はない。
気がついたら家に寝てた。
そばには...涼がいた。
「沙羅にあったの。あたしのこと許してくれた」
「沙羅ははじめから怒ってなかったんだよ」
「涼...ありがとう。あたし沙羅に会ってよかった」
「うん」
あたしの頭をなでる涼の手が優しくて、涙が出た。