幼なじみ
「酒井さん。」
「ん?」
「俺らって、恋人とか公開していいんですか?」
休み時間、俺は酒井さんに尋ねる。
「あーー。もう大丈夫かな。いいぞ」
「あ、わかりました」
「一応聞くがユイだよな?」
「はい!!」
そのあと俺の調子が最高だったのは言うまでもない。
「ずいぶん機嫌いーわね?」
マリンはきれいな笑顔を崩さずいう。
「彼女できたからな♪」
「え......」
「マリン!笑顔!」
「あ、はい!すいません」
そのあとのマリンの様子はおかしかった。
俺何か言ったか?
「涼!次急きょ蓮と!」
「マジすか!」
蓮さんと初めて撮ってから結構たった。
成長してっかな...俺。
「涼!久しぶりだな」
「蓮さん!もう世界一なんすよね!」
「涼は日本一だろ?」
「そうっすね...蓮さんには敵わないっすけど」
久々に会った蓮さんはまたイメージが変わっていた。
かっこいい...つかワイルド。
「じゃぁ始めるか」
「うぃす!」
気合の入れようはいつもの倍。
「涼、しっかりやれよー」
「わかってますよ!」
緊張はしない。
でもなんだろう...向上心に近い。
ワクワクっていうのか...
世界一と撮るんだ、俺。