幼なじみ
入ってきたのは俺の大好きな優衣。
「お姫様の登場ね」
にっこりほほ笑むリオ...優衣はまだリオには気づいてない。
「おっけー!涼、リオお疲れ!」
「「ありがとうございました!」」
押し寄せる疲れ。
今すぐ優衣にキスしたい。
「優衣!」
「あ、涼...御疲れ様」
焦って笑顔をつくる優衣。
嫉妬してたのかな...?
「来てくれてサンキュ」
「あ...うん」
照れてる照れてる...。
「涼ーさん」
「へ...」
「リオ...」
「...ぇ?」
「あ、優衣!久しぶりね」
きれいな笑顔を浮かべるリオ。
「なん...でぇ...?」
優衣の顔は真っ青になり、リオの顔からも笑顔が消えた。
「あたし今だけ可愛いんだからモデルになってあたりまえでしょ」
「......」
リオの自信に言葉も出ないといった感じだろうか。
「もうすぐ優衣に追いつくから楽しみにしててね」
「うん」
優衣は笑った。
それは何度も見たことある...。
優衣の宣戦布告。
優衣が負けるはずがない。
リオ...それは一番会いたくない人。
そんな人に再開した。
あの日から優衣の体はもうおかしかったのだろうか?