幼なじみ
「ユイ!遅かったな」
「ちょっとおなかいたくて」
確かに朝から調子は悪そうだったな。
「大丈夫か?」
「うん」
何とか終わったCM撮影。
二人で手をつないでスタジオをあとにした
「俺んち泊まる?」
「いいの?」
「いいよ。何回も泊まってんじゃん」
「だよね」
笑った優衣の横顔。
こんなにも愛しくて...
こんなにも愛してる。
俺の気持ちの何%が君に伝わってるのだろう?
こんなにも優衣を愛してる。
この気持はちゃんと優衣に届いてるのだろうか?
「んじゃ用意してくる!」
嬉しそうに家に入って行った優衣。
その後ろ姿をただ見つめてた。
こんなに愛しくてこんなにかわいいと思うのは世界中で優衣だけ。
ずっとずっと一緒にいたくて、一時も離れたくない。
たった1日会えないだけで、会いたくいてたまらない。
触れたくて、そばにいたくて。
ずっと隣で笑っててほしい。
離れるなんて怖くて考えられない。
俺は静かに自分の家に入った。
優衣の準備が遅いのはいつものこと。
親がいないのもいつものこと。
部屋の片づけでもしとくか...。
そう言えばリオと撮った雑誌今日発売だな。
まぁ買う気ないけど。
「りょーう♪」
「あ、優衣!」
急いで部屋のドアを開ける。
家に勝手に入ってくるのなんて俺らの中では常識。
「珍しく部屋奇麗だね。」
「今片づけた」
「やっぱり♪」
嬉しそうに笑う優衣。
俺のことを一番わかってくれて、俺が一番わかってやれる人。
失うなんて考えられなくて、離れていかない自信さえあった。
「優衣、愛してるよ」
「....あたしも」
少し照れながらつぶやく優衣が愛しくて...
いつも笑顔の優衣が可愛くて。