幼なじみ
「入院ですか?」
「検査をしないと何とも言えません。」
「そうですか...」
とりあえず次の予約をして病院を後にした。
「涼...」
「ごめん優衣...今は黙ってて?」
「でも...っ」
優衣の目には涙がたまってて俺は優衣を抱きしめることしかできないんだ。
「優衣ごめん俺...」
「大丈夫だよ。まだほんとかもわからないし、治るって言ってたし...」
優衣の目からこぼれる涙を止めたい。
俺には何ができる?
「優衣、大丈夫だから。ごめんな俺。」
「ううん。」
「今日はゆっくり休めな?」
優衣の頭を撫でて家に入った。
学校なんて行く気になれなかった。
今頃優衣は部屋で泣いているのだろうか?
一緒にいるべきだった?
でもこのまま君といたら君を不安にさせることしかできいないと思ったんだ。
次の病院まで1週間。
それまで、俺にできることを考えなくちゃならねー。
明日から仕事も再開だし...
テストだってある。
優衣、大好きだよ。
ずっとそばにいる。