幼なじみ

「優衣、体育館」
「うん」
今日は体育館、か。
「優衣‼」
さすがに体育館はやばいと思ったのか、千夏が叫んだ。
「優衣、次は理科だぞ」
涼の厳しい目線。





「理科室、かぁ。すぐ戻るね」
「戻れるわけねーだろ」
耳音でリオが小さくつぶやいた。
「リオ?」
体育館には数人の男がいた。
「リオ?」
何度読んでもリオの返事はない。





「やっちゃって」
リオの声が響いた。
「ひっやほーーー♪」
「君が優衣ちゃんかぁ♪可愛いなー」
あたしは抵抗できなかった。
怖くて怖くてふるえてた。
「リ...オ。なんで?」
あたしの意識はそこで途絶えた。





あたしは...知らない男に犯された。





ねぇリオ?
あたしがわるかったのかな?
言うこと聞けばよかった?
涼と離れればよかった?





でもね...それだけはいやだったんだ。
涼に心配かけたくなかった。
涼とはなれたくなかった。












今思えば、理由なんて簡単だったのにね?






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