幼なじみ


こんなにも授業が長いと感じた日はない。
こんなにも優衣の席が遠いと思ったことはない。
こんなにも...優衣の存在を意識したことはない。





「優衣!いこ!」
「え、制服で?」
「いいから♪」
1分でも長くいたい。
優衣との買い物は結構好きだし!




金入ってたっけ?
まぁカードでいっか♪
「今日の涼はテンション高い」
「そりゃあ大好きな優衣とデートだもん」
「もうっ」
照れてる優衣も最高にかわいい!
「どこ行くの?」
「どっか♪」
優衣の手をひいていつものショッピングモール。




「何か買うの?」
「服だよ?」
「ふーん」
まずは優衣だな。
「え、ここ?」
優衣はてっきり俺の服を買うと思ってたらしい。
「あたしの服?」
「うん」
今日の行き先...には大人っぽいほうがいいかな。




「優衣、これとこれ。」
二枚のワンピースを見せる。
「こっち」
迷わずピンクを選ぶ優衣。
「靴も選んで?」
優衣はモデルだし、昔からセンスは抜群!
そんな優衣といるから俺も服装に気を使うタイプなのかもしれない。







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