幼なじみ


「優衣!?」
教室には千夏がいた。
「ど...うしたの?」
あたしの姿に千夏は声を震わせる。





制服はぐちゃぐちゃだし、髪もぼさぼさ。
頭から血を流しているんだから無理もない。
「喧嘩になっちゃって...慣れてないからぼこぼこ。」
あたしは乾いた笑いをこぼした。





「ばか‼何で喧嘩なんて...」
「ごめんね?もうしないから」
あたしの嘘は軽くとおった。
だって...涼に気づかれたくなかった。
嫌われたくなかった。
わかってよ...





ごめん、千夏。
千夏を疑ってるわけじゃないの。
ただ...今はあたしも現実をみれないんだ。






どうしたらいいかわかんない。
涼...たすけて......








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