幼なじみ
「でね?もしかしたらってことがあるかもじゃん?」
ンなこと絶対ない。涼にかぎって...。
「涼って放課後はどんな人?」
「変わらないよ?優しくてずっと笑ってる」
「ずっと一緒にいるんだね?」
リオの表情が曇る。
「そういう意味じゃ...」
「じゃあどういう意味?」
一遍する表情。
「やっと本性出したね?」
「わかったような口きかないで」
冷たくあしらうリオに笑みさえこぼれる。
「とにかく、涼はかわらないから」
「涼んち、お泊まりしていいんだー?」
何が言いたいの?
ダメなんていう権利あたしにはないでしょ?
「あたしには関係ないじゃん」
「優衣だけの場所だったのにね?いつの間にか優衣の場所じゃなくなったね
?」
あたしを挑発してる...。
また何かたくらんでる?
「なにが言いたいの?」
「あんたらみたいにさ...あきらか両想いなのに、幼なじみだからとか今の関係を壊したくないだとか。一番壊したくなる。」
「両想いってどういうこと?」
「そうやって天然ぶるとこも...気づいてないふりも大嫌い。」
何言ってんの?
気づいてないって何?
リオの話が全くわからない。