幼なじみ
さよなら
「そんな優衣にあたしはずっと嫉妬してたんです」
リオは泣きながら頭を下げた。
「だからってあんたがしたことは犯罪だよ」
姉貴の声が静かなリビングに響いた。
「え?」
おふくろも親父もわけがわからないといった表情だ。
「写真を消して、優衣に謝りな」
「......はい」
リオの声は震えてて、俺はただ黙っていた。
「春?どういうことだ?」
「涼、言うよ」
「...あぁ」
「この子の指図で優衣は犯された」
「...っ...」
おふくろの目から涙がこぼれた。
おやじは静かに席をたった。
俺は、溜息をついてリオの腕を引っ張った。
「すいませんでした...。さよ...なら」
リオは泣いていた。
俺にはもう関係ない。
「写真とりにいく」
リオは黙って俺の前をあるいてた。