幼なじみ


「朝からイチャイチャしないでくださーい」
「いてっ!!」
「千夏、おはよー」
「優衣おはよ♪涼、荷物もて!!」
なんでそうなるんだよ?




「優衣のも持ってやるよ」
「え、いいよー」
「かせよ」
優衣から強引にバッグを奪った。
「あんたらやっと仲直り?」
「別に喧嘩してねーし」
「子供みたいなこと言ってんじゃないわよ!」





俺のみぞおちに千夏のグーが入りこんだ。
「千夏マジ勘弁...」
「優衣...涼くんおはよ」
俺達を見てかなり驚いた様子のみんな。
そんなに離れてたっけ?
「優衣、話ある」
リオが優衣の目の前に立った。
「聞いてあげる」





「ついてこうか?」
「涼は過保護だなぁ。平気だよ」
優衣のいつもの笑顔。
でもどこか違うのは痩せたからだろうか?





「涼、ただいま」
戻ってきた優衣は嬉しそうに、リオが謝ってきたと話してくれた。
これでもう優衣は大丈夫なんだろうか?
「涼当たってる」
小声で伝えられ、はっと黒板を見る。






顔を鬼にした先生。
「何回呼ばれたら気づくんだ?」
「すいません。」
俺は廊下に立たされるし、優衣は爆笑してるしマジ最悪。
今回二位とれねーかもな。
優衣の横にちがうやつが並ぶとか考えらんない。
よし、これから猛勉強だ。






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