幼なじみ


「翔、涼ーー‼」
「早くーー」
ぶんぶん手を振っている二人。
「俺ら、まちがってねーよ」
翔のつぶやきとともに、俺達は走り出した。



出てきたプリクラを4つに切り分ける。
これはいつも優衣の仕事だ。
優衣が切り分けてる間に、二人はどっかに言ってしまう。
二人の時間がほしいのか俺に気をつかっているのか。



「ハイ、涼の分」
優衣の笑顔はいつも俺を安心させる。
「サンきゅ」
「あ、かわいーーー」



クマの縫いぐるみ。
優衣すきそうだな...
「とってやるよ」
「ほんとに?」
嬉しそうな優衣を見ることが俺の幸せだから。




「ほら」
「ありがとーっ‼涼うまいね」
一発でクマを捕った俺。
まぁ優衣がしょっちゅうぬいぐるみほしがるからうまくなったんだけど。




「涼、お礼♪」
優衣は俺のほっぺにキスをした。
真赤に染まる俺のほほと、いたずらっぽく笑う優衣。
優衣はたぶん小悪魔だ。




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