幼なじみ
「あたしへんなこと言った?」
「いや、全然俺がおかしい!」
だよね。涼なんか変。
「涼?教えてよ」
あたしは少し甘えた声を出してみる。
「ちょっ...優衣待て!」
「なに?」
涼に少し近づく。
「優衣?こういうの拷問って言うんだよ」
「そうなんだ?」
「優衣、おちつけって」
「落ち着いてるよ?焦ってるのは涼。」
普段あたしはこんなんじゃないはず。
でも、涼が焦ってるのが可愛くて...
もっとあせらせたくて...
涼の顔が面白いほど赤くて。
あたしの顔もつられて赤くなる。
涼があまりにも照れるから...
あたしも恥ずかしくなってくる。
「涼...」
「優衣?」
あたしの目には...涙が浮かんでいた。