幼なじみ


それからもイケメン特集とやらの撮影を続けているユイ。
「ユイ、表情がかたいなぁ」
「すいません!」
ユイの表情が硬いなんて珍しいなあ...。




「涼ー次亜矢とだぞ」
「はい」
亜矢...これで撮るの3回目...。
「亜矢に気に入られてんなぁ?」
酒井さんが楽しそうに笑った。
「そうすか?」




俺も苦笑いで返す。
「亜矢はー涼くん大好きだから♪」
「亜矢...」
このての大胆告白はたぶん17回目?
「モデルとしても尊敬してますし!」
亜矢は嬉しそうだ...。





まぁ亜矢は人気だし、組ませてもらって損はない。
「はじめまーす」
「「お願いしまーす!」」
亜矢には気を使わずお願いが出来るから撮りやすい。
「涼、今日は亜矢イメージちがうでしょ?」
「そうだな」




いつもギャルメイクの亜矢が、今日は大人っぽい。
「ファンに、そういう一面も見てみたいってレターで頼まれて♪」
こうやってファンの要望にこたえる所や、心からの笑顔が彼女のファンを増やしているのだろう。




「涼くん、今日はありがと!またね♪」
「おぅ!」
俺と亜矢の撮影が終わる頃ユイの撮影も終わっていた。
俺はあと1本撮影がある。
マリンとだ。




「ユイさん、ありがとうございました!」
年下っぽい可愛い男子がユイに頭を下げてる。
「全然だよ!またよろしくね?」
あの天使の笑顔と誰にでも変わらない優しさがユイの人気の秘訣だな。




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