幼なじみ
「お願いしま~す!」
可愛い声で入ってきたのはマリン。
ユイの顔が一瞬ひきつる。
温泉のことを気にしてるのか?
「マリン!今日は早くとるぞ!」
「なにぃ?彼女と約束?」
「彼女なんかいねーよ!」
「じゃぁ何?」
可愛い瞳で俺を見つめる。
確かにマリンは可愛い。
俺も一時期ファンだった。
が、ユイには敵わない!
ユイの可愛さは神だからな!
だから、上目づかいで見つめられてもなにも感じない。
「はじめるぞ」
「「お願いします!」」
マリンは案外わがままだったりする。
まぁよくいえば仕事熱心。
ちょっとしたミスや、読者には見えないところまでしっかりやりたがる。
自分が半目、とか...。
もともと目がでかいマリンは、半目でもあまりわからない。
でも撮り直し。
たぶん可愛く映りたいという、モデル意識。
俺達の撮影が始まってもまだ話している街中のイケメンとユイ。
少しイライラしてる俺がいる。
「涼??」
「あ、すんません」
何とか撮影を終え、言えに帰ろうとするも...
玄関でまだ話してるイケメンとユイ。
「ユイは、真面目なんだね」
ユイ?!呼び捨て!?
「そうかなぁ?大輝くんはモデルデビューする?」
「したいと思う」
大輝くん??
モデルデビュー??
なんか腹たつぞ!!