幼なじみ
泣くなあたし。
がんばってあたし...
もう少しだから。
「急にどうした?」
「だって、あたし...嫌がらせうけたりみんなに迷惑掛けたりもう嫌なの」
涼のせいで痛がらせを受けた、まるでそう言ってるみたいだった。
弱いあたしは最後まで弱いね?
「優衣、ふざけんな」
「ふざけてなんかない」
「何で泣いてんだ?」
「うるさい...」
言い訳できなくなったらうるさいしか言えない。
ほんと弱いね。
でも今は...あたし素直になれない。
涼に迷惑かけっぱなしの人生なんて耐えられない。
何であたし涼の幼なじみなの?
何であたしなの...
何で涼なの...。
涼に好きな人がいるのに、あたしの気持ちは切り替われない。
また迷惑掛ける。
涼の恋も実らない。
あたし邪魔なんだよね?
「涼、ありがとう」
「ふざけんなよ...俺のため何かじゃねーだろ」
そうだよ、涼。
いい子ぶったこと言って結局は自分のため。
せめて、涼。
あたし弱いから...。
もう何もわからないの。
自分がいいたい事も涼の気持ちも。
だからあたし、逃げるんだ。
こんなあたしに涼を好きでいる資格はないよ。