【完】とわの風、青空の君。
玄関を出てグラウンドを横切ろうとすると、ブウン、ブウンっと何かが空を切る音が聞こえた。
音がする方へ目をやってみると、そこには素振りをする野球部員が一人。
練習着は泥だらけ。
力強く振り続けられるバッド。
私は何故か分からないけれど、それに引き寄せられるように歩み寄った。
野球部員は私に気づいたのか、素振りをやめこちらを向いた。
「キュウちゃん・・・・・・」
野球部員の顔には見覚えがあった。
隣のクラスのキュウちゃんと呼ばれる男子だった。
話したことはないけれど、体育の時、張り切って運動をしている姿が印象的だったから名前は知っていた。
「あれ、隣のクラスだよね?」
キュウちゃんが袖で汗を拭いながら答えた。
音がする方へ目をやってみると、そこには素振りをする野球部員が一人。
練習着は泥だらけ。
力強く振り続けられるバッド。
私は何故か分からないけれど、それに引き寄せられるように歩み寄った。
野球部員は私に気づいたのか、素振りをやめこちらを向いた。
「キュウちゃん・・・・・・」
野球部員の顔には見覚えがあった。
隣のクラスのキュウちゃんと呼ばれる男子だった。
話したことはないけれど、体育の時、張り切って運動をしている姿が印象的だったから名前は知っていた。
「あれ、隣のクラスだよね?」
キュウちゃんが袖で汗を拭いながら答えた。