好きすぎた、たぶん。


「いらっしゃいま・・・あ。」


「・・・あぁ、どうも。」



レジに立っていた店員は、こないだバレちゃったバイトちゃんだった。



「煙草・・・ですか?」


「あぁ、うん。1カートン。」


「はい。少々お待ちください。」



そう言ったバイトちゃんは、レジ横にあるドアの中に入っていった。



あれ、何の煙草か言ってなくね?俺。



「お待たせしました。こちらでよろしいですか?」


「あ、はい。」



すげぇ、当たってる。



「覚えてたの?俺が買った煙草。」


「え?あ・・・はい。」


「そうなんだ。いつも客が買う煙草、覚えてんの?」


< 116 / 880 >

この作品をシェア

pagetop