好きすぎた、たぶん。


「いえ、KAIさんが来ていただいた時は、印象的だったので・・・」


「あぁ、そう。」


「はい・・・、私、NUTSがすごい好きなんです。だから。」


「そうなんだ。・・・何が好きなの、NUTSの。」


「え・・・、あの、曲がすごく好きで聴いてると元気がもらえるし、それに・・・」


「それに?」


「・・・KAIさんが、私の・・・・・・理・・・想です・・・」



バイトちゃんは顔をすげぇ赤くして、そう言った。



「へぇ・・・そうなんだ。ありがとう。」



照れたまんまのバイトちゃんは会計を済ませて、煙草と1本サービスのライターを袋に入れた。




< 117 / 880 >

この作品をシェア

pagetop