好きすぎた、たぶん。
「いえ、KAIさんが来ていただいた時は、印象的だったので・・・」
「あぁ、そう。」
「はい・・・、私、NUTSがすごい好きなんです。だから。」
「そうなんだ。・・・何が好きなの、NUTSの。」
「え・・・、あの、曲がすごく好きで聴いてると元気がもらえるし、それに・・・」
「それに?」
「・・・KAIさんが、私の・・・・・・理・・・想です・・・」
バイトちゃんは顔をすげぇ赤くして、そう言った。
「へぇ・・・そうなんだ。ありがとう。」
照れたまんまのバイトちゃんは会計を済ませて、煙草と1本サービスのライターを袋に入れた。