好きすぎた、たぶん。


「家、どっち?」


「あ、左です・・・」


「左ね。あ、そうだ。お腹すかない?俺夕飯食べてないんだ。君も食べてないでしょ?」


「はい・・・。」


「じゃあ何か食べようか。食べたら送ってくよ。」


「え・・・あ・・・」


「ん?困る?」


「いや・・・そうじゃないんですけど・・・」


「はい決定~。」



バイトちゃんが言った家がある方向とは別の方向に車を走らせた。



バイトの制服を着てても高校生くらいにしか見えないのに、高校の制服を着てより一層高校生になったバイトちゃんは俺の隣で、ただ戸惑いながら緊張しているようだった。



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