好きすぎた、たぶん。


「どうぞ。」


「・・・おじゃまします・・・」


「汚いけど、テキトーに座ってて。」



キッチンに向かって食うものを探す。



こないだ夏実が勝手に家に来た時、何も頼んでねぇのに食料を買ってきてくれていた。



俺が料理もしないことわかってるからね。



どうもどうも。



っつっても、カップくらいしかねぇや。



夕飯カップラーメンでもいいかバイトちゃんに聞こうとリビングに向かうと、バイトちゃんは座ることもなく置いてある俺のギターを見ていた。



俺の家はあんまりリビングっつってもリビングっぽくなくて、リビングに仕事用のパソコンもギターも曲作る時に使うキーボードも、テレビもベッドも置いてある。



正直俺は家にいる時、リビングかトイレか風呂にしかいない。



< 124 / 880 >

この作品をシェア

pagetop