好きすぎた、たぶん。
「どうぞ。」
「・・・おじゃまします・・・」
「汚いけど、テキトーに座ってて。」
キッチンに向かって食うものを探す。
こないだ夏実が勝手に家に来た時、何も頼んでねぇのに食料を買ってきてくれていた。
俺が料理もしないことわかってるからね。
どうもどうも。
っつっても、カップくらいしかねぇや。
夕飯カップラーメンでもいいかバイトちゃんに聞こうとリビングに向かうと、バイトちゃんは座ることもなく置いてある俺のギターを見ていた。
俺の家はあんまりリビングっつってもリビングっぽくなくて、リビングに仕事用のパソコンもギターも曲作る時に使うキーボードも、テレビもベッドも置いてある。
正直俺は家にいる時、リビングかトイレか風呂にしかいない。