好きすぎた、たぶん。
「電話してくれたんだね。」
「あ、はい。しようか迷ったんですけど・・・。」
「緊張した?」
「・・・はい、すっごく・・・」
「そっか、俺が番号聞いてかけるようにすればよかったね。」
「いえ・・・。」
全っ然忘れてた。
俺番号教えたんだっけ。
っつーか詩織って名前も危うかったし。
「どうしたの?」
「あの、“MOON”買いました。」
「あ、そうなんだ、ありがとう。どうだった?」
「すっごいよかったです!!私NUTSのシングルの中で1番好きです!!」
「・・・・・・そう、ありがとう。嬉しいよ。」