好きすぎた、たぶん。


電話を切って、待ち受けに戻った画面を見ながら、無意識に小さくため息が出た。



これもやっぱりいつものことだ。



「まだ、連絡取ってんだ。」


「・・・あの人とは、終われないだろ。」


「まぁ、そうだな。夏実は?知ってんの?」


「知らないよ、言えるわけないだろ。」



仕事場に向かう途中、街中で信号にひっかかって車が停まった。



スモークガラスになってるから、周りから俺らは見えないけど、俺らは見えてて。



まぁ、移動中は寝てることとか多いから、あんまり窓の外見てないけど、たまたま外を見ると、街中に俺らが写ってるポスターがあった。



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