好きすぎた、たぶん。
自分の家に帰る途中にあるコンビニの駐車場に車を停めた。
特に買いたいものもないから車からは降りず、店内を車内からボーっと見ていた。
レジを打ってる詩織ちゃんが見える。
正直、彼女と会う約束をしてたの、今朝の今朝まで忘れてた。
自分から言ったくせにね。
30分近く経って、やっぱり制服姿のバイトちゃんがバイトを終えて出てきた。
よかった、このコンビニの駐車場広くて。
狭かったらこんな停まってらんないよ。
体を伸ばして助手席側のドアを開けた。
「あ、こ、こんばんは。」
「うん。お疲れ様、乗って。」
「は、はい。」
まだ俺と話す時に緊張しまくりの詩織ちゃんを助手席に乗せた。