好きすぎた、たぶん。
新曲のレコーディングを終えてから、順調に発売に向けて事が進んでいた。
まぁ、俺らが何かするっていうよりも、周りのスタッフの方が動いてくれてるわけだけど。
俺らはジャケ写撮ってもらったり、まだ撮ってないけどPV撮ったり。
そんな今日は、スタジオで練習。
「今回もいい曲だよね。可威くんらしさが出てて、それでいてかっこいいし。」
練習中、和樹がいきなりそんなことを言い出した。
「いいよな、曲作れて。」
健吾はそう言いながらベースを一旦置いて水を飲んでる。
「可威っぽさもあってNUTSっぽさもあるけど、あんま今までない感じの曲調だよな。」
潤はギターのチューニングをしてる。
武司はドラムの高さとか向きを合わせながら、うんうん頷いてる。