好きすぎた、たぶん。
「ごめんね、いきなり電話して。たまたま早く帰れそうだったから。」
「ううん。私も早く仕事終わったとこだったから。」
「そっか、よかった。京子さん忙しいから、会えないかなって思った。」
「私なんて可威の忙しさに比べたら、全然忙しくないよ。」
「そんなことないって。」
そう言ってさりげなく体を離して、やっと靴を脱いで部屋の中に入れた。
1人暮らしで必要あるんだろうかってくらいデカいテレビの前に、これまた必要あるのかわからないほどデカいソファに座る。
「ご飯は?食べた?」
「うん、食べたよ。ロケ弁だけど。」
「そっか。家で食べることとかないの?」
「んー、しばらくしてないね。」
「そう。栄養取れないね。」
「だね。」