好きすぎた、たぶん。


「ワンッ!!」


「・・・何で犬がいんの。」


「飼ってんだよ。」


「お前が?」


「そ。」


「いつから?」


「さっきから。」


「買って来たの?」


「ううん、拾った。捨てられてたんだ、こいつ。」


「・・・へぇ。」


「かわいそうだろ?公園でずっと1人は。」


「・・・お前にそんな優しいとこがあったとはな。」


「うるせぇよ。」



潤は少し笑いながらソファに座って煙草に火を点けた。



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