好きすぎた、たぶん。
「どしたの、お前こそ、急に。」
「・・・夏実から電話あったろ?」
「あぁ・・・オリコン?」
「そう。」
「・・・え、それで来たの?」
「まぁ、近くにいたから。」
「なんだそりゃ。俺そんな弱くねぇって。家で1人で泣いてると思った?」
「泣いてはねぇだろうけど、近いだろ?」
「・・・・・・・・・」
潤とは、いわゆる幼なじみで、こいつとずっとガキの頃からつるんでた。
何をするにも一緒だったし、こいつのことは結構わかってるとも思う。
でも俺が潤のことをわかってるのと同じ様に、こいつは俺のことわかってて。
ガキの頃から潤に何かあって落ち込んでたら、俺が真っ先に慰めてたし、話を聞いてた。
逆に、俺が落ち込んでたら、こいつはいつも傍にいてくれた。
最近はもういい年だし、そんなことばっかではないけど、きっとどこか変わってないのかもしれない。
今俺んちに来た潤は、あの頃の潤と同じだった。