好きすぎた、たぶん。

「それが嫌だったし、怖かった。NUTSを好きだって、NUTSの曲が好きだって言ってもらっても、俺らの曲は聴いてもらえてなくて、俺らの曲をいいと言ってるわけじゃないって思えてきて。」


「うん。」


「だから、“MOON”を出せた時は、嬉しかった。１位取れて、それだけの人に聴いてもらえたんだって。」


「うん･･･。」


「だけど･･･、ダメだったな。」


「･･････」


「やっぱり会社が作った曲じゃないと、ダメだったんだな、俺ら。俺らっつーか、俺だよな。俺は曲作れてるようで作れてなかった。」


「･･････」


「潤。」


「ん？」


「･･･夢ってさ、遠いもんだな。」