好きすぎた、たぶん。


でも、彼氏がいようが彼女がいようが旦那がいようが、どうでもよくて。



そんなのがいても、俺らの関係が途絶えたことは一度もない。



京子さんに彼氏がいれば、彼氏のいない時に会ってやるだけだし、俺も彼女といない時に京子さんとやるだけ。



彼女と別れることはあっても、京子さんと別れそうにっつーか終わりそうになったことは、1回しかない。



その1回だって、別に嫌になったとかじゃない。



俺と京子さんの関係は、京子さんが俺を嫌になったりしない限り、京子さんが終わりにしようって言わない限り、終わらないし終われない。



そんな関係。



「だからか。」


「何が?」


「さっきキスした時、めずらしくちょっと京子さんから来たからさ。」


「え、そんなことないよ。」


「この半年してないの?」


「うーん・・・うん。可威が来てくれないからね。」


「そっか。じゃあ半年埋めないとね。」



京子さんの首元に顔を埋めてキスをした。


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