好きすぎた、たぶん。


「俺は、ガキの頃からお前が作る曲をお前がギターで弾いて歌ってるのを聴いてるのが好きだった。それは今も変わってない。みんなそうだと思う。だからNUTSでいるんだよ。」


「・・・・・・」


「この街でNUTSやってた頃から、お前の作る曲が好きで、それをみんなで音にしてくのが嬉しかった。」


「・・・・・・」


「お前はたぶんまだ、今回のこと自分のせいだと思ってると思う。曲を作ってるのは俺なんだしって。」


「・・・・・・」


「思っちゃうことは仕方ないかもしれないけど、俺らはお前の作る曲があってこそのNUTSだと思ってる。ずっとそうやってやってきたじゃん、俺ら。」


「・・・・・・」


「だから、今度出す曲は、会社がかなり口出してくるかもしれない。だけど、お前の曲を作ってくれよ。」




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