好きすぎた、たぶん。


だから京子さんちで煙草吸う時は、寝室に行くしかない。



この家にはそういうものが多い。



俺の為、俺用に置いてあるもの。



歯ブラシだってあるし。



ベタなとこで言えばね。



俺の服も少しだけど置いてある。



「あ、ここにいた。」


「ん?」



風呂から出て寝室に来た京子さんに気付いて顔を上げると、何故か京子さんは服を着ていた。



「お風呂出ると可威絶対寝室いるよね。」


「だってここにしか灰皿ねぇじゃん。」


「まぁね。」


「それに風呂から出たら、ここにしか用はねぇだろ?」


「・・・まぁねって言いづらいんだけど。」


「ハハ。照れてる。」



俺の言葉に照れた京子さんの腕を握った。



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