好きすぎた、たぶん。


なんでだろう。



泣きそうになった。



俺は涙もろくは全然ないと思うし、正直泣いたことがあんまりないような人間だったけど、無性に涙がこぼれそうになった。



今ほどに、NUTSでよかったと思ったことはないかもしれない。



NUTSを組んだのが、こいつらでよかったと、心の底から思った。



「ありがとう。」



練習を再開してそれぞれの音で人の声なんて聞こえなくなってる中で、俺は一言みんなに言った。



俺は練習せずまた自宅に戻って、完成に向けて曲作りを再開した。



夜0時を回ったくらいのとこで、腹が減ってキッチンに向かった。



何もねぇよなぁ。



冷蔵庫を開けると、やっぱりすぐ食えるものは何もなかったけど、卵だったり少しの具材が入っていた。



そう言えば、こないだあのまま帰したんだったな・・・



< 332 / 880 >

この作品をシェア

pagetop