好きすぎた、たぶん。
会社がこれを聴いて何て言うかわかんない。
俺にアレンジすらさせてもらえず、めちゃくちゃ弄られるかもしれない。
下手すれば曲すら通らないかもしれない。
でも、俺はこの曲だと思った。
緊張してるのか何なのか、曲が流れてる約5分の間、落ち着かなくて煙草に火を点けた。
「どう・・・だったかな。」
曲が終わり、煙草の火を消して詩織ちゃんに聞いてみた。
「・・・え・・・?」
聞きながら何気なく詩織ちゃんの顔を見ると、彼女の目から1粒涙がこぼれた。
「詩織ちゃん・・・?」