好きすぎた、たぶん。
「あ、すいません・・・何かすごくよくて、切なくて、なんか涙出てきちゃいました・・・」
・・・これだ。
やっぱり、これでいこう。
俺の中で詩織ちゃんの涙を見て、確信になった。
「・・・ありがとう。」
「・・・いえ・・・すいません、いい感想言えなくて。」
「十分だよ。」
「でも、本当にいい曲だと思います。今までもずっといい曲だと思ってましたけど、何かすごく心に響くっていうか、ズシンってきた気がします。」
「ありがとう。」
「これなら、絶対大丈夫です。」
「・・・頑張るね。」
「はい。」